鐘の悩み(3)
だんじり祭りの練習が始まる少し前、区長さんが来た。
練習が始まったら、どれくらいの騒音か聞きたいので、部屋に入らせて欲しいとのこと。
バレエから帰ってシャワーを浴びていた妻に、急いで掃除をしよう、とけしかけた。
暫くして、練習の音が始まり、区長さんが5、6人の人を連れてきた。
やっぱり、昨年同様、大きな音が響き渡る。
区長さんが連れてきた人は、だんじり祭り保存会の人達だった。
みんな、大きな音が響いて、愛娘がゆっくり寝れないことを分かってくれたようだ。
とても紳士的な人達でほっとした。
区長さん宅でお願いしたように、二人で一生懸命にお願いした。
だんじり祭り保存会の人達は対策を考えていくことをいってくれた。
夫婦で力をあわせてお願いしたことで、一歩前進した。
区長さん、保存会の人が帰った後、愛娘はうれしそうに笑った。
思わず、胸に熱いものがこみあげ、目頭が熱くなった。
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