市民祭りで、愛娘が歌をステージで歌った。
妻の友達が、誘ってくれたのだ。
妻は、まだ2歳なので断ろうとしたようだけど、友達が大丈夫、ということで。
週に一度ペースで練習にも行っていた。
さて、本番の日、妻と愛娘はご機嫌ででかけた。
僕は後で、一人、本番を見にビデオを持ってでかけた。
いよいよ、本番。
子供達がピアノの曲にあわせて元気よくステージに歩いて登場。
愛娘は、手を引かれて登場。
総勢、30人くらいの子供達、愛娘が一番小さい。
入場が終わった頃、突然、
『あ!おかぁーちゃぁーん!おかぁーちゃーん!』
最前列にいた妻を見つけた愛娘が、妻にかけよるではないか!
場内騒然!
必死でとめるスタッフ。
その手を振り払う愛娘、一度、二度!
その度に、場内は笑いの渦。
何とか、大人しく泣く愛娘は子供達に混じって立った。
曲が始まる。
全く歌わない愛娘。
今度は、下を向いたまま、一歩、二歩、前に歩き出す。
どうやら、こっそり妻に近づいていく作戦を思い立ったようだ。
場内はそれに気づいて笑いが。
指揮をとっていた先生がそれに気づいて、愛娘の側に。
やっとこさ、一曲目が終了。
二曲目は、大きい子だけだったので、愛娘は他の幼児と後ろで待機。
さて、三曲目、愛娘が再び前に登場。
場内は愛娘に釘付け。
曲が始まる。
再び、一歩、二歩、前に進む愛娘。
しかし、今度は、みんなと一緒に手拍子をするではないか。
場内は、その様子にどよめき!
そして、状況を見ながらなのか、また、一歩、二歩、と前に。
そして、またみんなと手拍子。
その繰り返し。
えらい!と思った。
気づかれないように油断させて、前に前に進もう、と考えたのか。
曲が終わる頃、愛娘は一人、舞台の最前列で手拍子を。
場内がどよめきが大きくなる。
やっとこさ、曲が終わり、舞台が暗くなった。
愛娘が最前列にいた妻に抱っこされた。
ほっと胸をなでおろした。
初ステージにしては、なかなかかな、大物かも?!
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